TeamSpeak3サーバーを建てる
概要
CentOS8にTeamSpeak3をインストールしました。最近はDiscordが人気でTeamSpeak3の影が薄くなった気がしますが、何かと便利なのでまだまだ利用しています。TeamSpeak3サーバーを構築する備忘録です。
やること
- 起動ユーザの作成
- TeamSpeak3のダウンロード
- ダウンロードファイルを展開
- TeamSpeak3を起動する
- ポートを開放する
TeamSpeak3をCentOS8で起動するまで
TeamSpeak3の起動ユーザーを作る
TeamSpeak3を起動するためのユーザーを作成します。useraddで追加し、パスワードを設定しておきます。
useradd ts3svr
passwd ts3svr
changing password for user ts3svr.
New password:
Retype new password:
passwd: all authentication tokens updated successfully.
以後の作業は先程作成したユーザーで行います。
su – ts3svr
Password:
TeamSpeak3をダウンロードする
teamspeak3フォルダを作成し、そこにTeamSpeak3のサーバーをwgetコマンドでダウンロードします。ダウンロードリンクは公式サイトからクリップボードにコピーしておきます。
mkdir teamspeak3
cd teamspeak3
wget URL
ダウンロードしたファイルはlsコマンドで確認できます。
ls
teamspeak3-server_linux_amd64-3.12.0.tar.bz2
ダウンロードしたファイルを展開する
ダウンロードしたファイルを展開します。tar.bz2ファイルは「tar xf」で展開することができます。
tar xf teamspeak3-server_linux_amd64-3.12.0.tar.bz2
ls -1
teamspeak3-server_linux_amd64
teamspeak3-server_linux_amd64-3.12.0.tar.bz2
展開して作成されたディレクトリ「teamspeak3-server_linux_amd64」内のファイルを現在のディレクトリ(teamspeak3)配下に移動し、不要ファイルを削除しておきます。
mv teamspeak3-server_linux_amd64/* ./
rm -rf teamspeak3-server_linux_amd64
ls -1
CHANGELOG
doc
libts3db_mariadb.so
libts3db_sqlite3.so
libts3_ssh.so
LICENSE
redist
serverquerydocs
sql
teamspeak3-server_linux_amd64-3.12.0.tar.bz2
ts3server
ts3server_minimal_runscript.sh
ts3server_startscript.sh
tsdns
Teamspeak3を起動する
ライセンスを確認し、問題なければ同意し、TeamSpeak3を起動します。
touch .ts3server_license_accepted
./ts3server_startscript.sh start
起動に成功するとadminユーザ-のパスワードとプライベートキーが表示されるのでコピーしておきます。クライアント側から管理者権限として接続するときに使います。
ちなみにライセンスに同意しないまま起動すると以下の文が出ます。
Starting the TeamSpeak 3 server
Please set the environment variable TS3SERVER_LICENSE to “accept” in order to accept the license agreement.
Alternatively, create a file named “.ts3server_license_accepted” in the working directory or start the server with the command line parameter “license_accepted=1”.
To view the license agreement set TS3SERVER_LICENSE to “view” in order to print the license to the console.
Alternatively view the file “LICENSE” in your favorite text viewer yourself.
TeamSpeak 3 server could not start
以上でTeamSpeak3の導入から起動までは完了です。しかしながらこのままでは接続出来ないのでTeamSpeak3で使用するポートを開放します。
ポート開放
Teamspeak3で使用するポート番号
- 9987/UDP
- 10011/TCP
- 30033/TCP
9987番ポート
このポートを介して音声情報が転送されるので必ず開放しておかないと行けないポートです。
10011番ポート
クエリ接続用のポートです。必要に応じて開放します。
30033番ポート
ファイル転送用のポートです。アバター画像の転送などに使われます。
ポートの開放
ポートの開放を行うのでroot権限を持つユーザーに切り替えてから実行します。開放するポートは9987番と30033番です。クエリは使用しないので、10011番ポートは開放しませんでした。
firewall-cmd –permanent –add-port=9987/udp
firewall-cmd –permanent –add-port=30033/tcp
firewall-cmd –reload